なでしこジャパンはチャーミング

 サッカーの女子ワールドカップを視ていて、コーチングに役立つ学びをいくつか発見した。

 一つ目はスピード感である。インターネットの普及は地球が小さくなっただけではなくて、スピードが求められるようになり、ビジネスの世界では”より早く”が合い言葉になった。サッカーは、前半・後半各40分で勝敗を決めるスピード感溢れるスポーツなので、社会との波長が合い、盛んになったのだと納得する。

そして、”短時間で結果を出すための秘策はチームワークにあり”と彼女たちを視ていて確信する。スピードとチームワークはビジネス社会でも不可欠な時代のニーズであることを強調したい。

 

 二つ目は礼節である。ゲーム終了後にインタビューを受けた選手は、最後に質問者に「ありがとうございました」とごく自然にニッコリ笑って礼を述べた。が、この姿がとても新鮮だった。男子メンバーはいつも不機嫌そうな顔で、質問にも紋切り型で応じ、無表情にサッサと立ち去る。

傲慢なのか、疲れきって自分を律する体力が無いのか、いつも後味が悪い。

どんなにプレッシャーのかかる過酷な状況であろうと、質問者に「ありがとう」が言えるか言えないかは個々人の心根、人格に関わっている大切な要因だと思う。

 

 一心不乱にゲームに集中し、終了後は「ありがとうございました」で締めくくる。彼女たちは大人のマナーを身につけた一流選手たちだと尊敬し、応援に熱がこもる。