都議会のヤジで考えた仕事の使命

 18日の都議会一般質問にたった塩村文夏議員が、出産や不妊に悩む女性問題にあてて「不妊治療を受ける女性のサポートを都は手厚くすべきだ」と訴えると「お前が早く結婚すればいいじゃないか」「産めないのか」などヤジが相次ぎ、議場に笑い声が広がるなか、働く女性の支持を掲げる舛添要一知事も笑みを浮かべ、塩村氏は議席に戻ってハンカチで涙をぬぐった。6/20朝日新聞朝刊よりー 

 この記事を読みながら、その様子を想像して、質問者、ヤジを放つ同僚議員たち、知事、その場にいた議員たちの使命感の欠如と立場の認識の甘さを感じて淋しい気分になった。このなかに一人でも使命感を持った大人の対応の出来る議員が居てくれたら、ヤジ以降の流れを変えることができたはずで、プロフッショナルな大人の対応が出来なかったことは残念でならない。

 ヤジに対する周囲から批判の声が上がっているらしいが、批判を受けて初めて動き出すのでは、叱られたから反省する子供と同レベルであるし、犯人探しはまるで魔女狩りだ。

 都議会議員として、知事として、選挙民と約束した使命”自分がやるしかない”という意識を少しでも持って議会に臨んでいたら、それぞれの立場でこの対応は無かったはずで残念に思う。選んだ私どもも問われたことを忘れない。