表参道の景観が戻ってきた!

JR原宿駅前交差点にかかっていた表参道歩道橋が撤去された。

明治神宮入り口前の広場からケヤキ並木が見渡せて、何と46年ぶりにようやく原宿の街が戻って来た感想をもった。

この陸橋が出来たときに、陸橋脇のコープオリンピアに住んでいた恩師ご夫妻は、景観が破壊されたことを嘆くと同時に、既に年齢は70歳を超えていたので「老人を車から守るためと言いながら、足腰の弱くなった私たちは、この長い階段を上り下りしなければ、明治神宮にも、代々木公園にも行くことができなくなりました。老人泣かせの歩道橋です。」と嘆いておられた。

1994年から14年間、原宿に事務所があったので、海外からのお客を昼休みに外に連れ出して、よく緑の中を散歩したが、「歩道橋の美的センスの悪さだけは信じられない」と揶揄されたものだ。

長い間、経済成長一辺倒、機能最優先、で国と企業は世界に誇るGNP大国を目指して突っ走って来たが、ここに来てようやく日本らしい環境や景観を見直す余裕が生まれて来たということだろうか、

本来の美しさを取り戻すのに、何と46年もの歳月がかかった・・・

今は亡き原宿を愛した懐かしい人たちにこの朗報を伝えたい。