アメリカの寒波

 年末から東京ではずーっと穏やかな天気が続いていて外出が苦にならず、感謝している。日本全国、悪天候が話題にはなっていないのは本当にありがたい。

 ニューヨークの友人は寒波を避けてニュージーランドまで船で移動して来た。アメリカは現在記録的な寒波に見舞われているようだ。

インターネットで現場のニュースを見ると、州によっては想像を超えた低温に見舞われて驚いている。この厳しさは、まるで自然と人間の命をかけた戦いのような印象を受ける。

 空港が雪で閉鎖されて、多くの利用者には他に移動手段が無いので、空港で再開を待つこと既に一週間近くになる学生のグループがインタビューに応えていた。

 東海岸のニューヨーク、ボストン間で飛行機を諦めて、車で移動を試みたビジネスパースンは、10時間を経ても先に進めない風雪の抵抗に阻まれて、精魂尽き果てたと言っていた。

 

 昨年から読んでいる『137億年の物語』ー宇宙が始まってから今日までの全歴史ー文芸春秋刊 には「地球」という惑星に住むわたくしたちは、今まで地球に誕生した種の99%以上が既に絶滅している事実を忘れずに、周囲にある全ての創造物を畏れ敬いつつ眺めて欲しい。と著者のクリストファー・ロイド氏は警告している。「いったい地球で何が起こっているのか」を問いつづけることである。とも言っている。この言葉に耳を貸して考えたい。