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教えることは学ぶこ

 教えることで、実は学ばせていただいているのを実感しているので仕事への感謝は絶えません。

 最近、独自のゴミ焼却炉を作って現在、地域の抱えている複数の問題を一挙に解決したいという壮大なビジョンに取り組んでいる廃棄物処理会社の副社長と学びの機会がありました。

 ビジョンを達成するための、具体的な計画を聞いて  SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS のシート が思い浮かびました。

 世界を2030年に向けて、変えるための持続可能な17の開発目標のうち、この副社長が考えている取り組みは10個以上をクリアーすることになります。壮大なプランですが、彼は淡々と「必ず創ります」と完成の日もすでに頭の中に描いていました。

 独自の焼却炉建設を前に、すでに上質の野菜を定期的に送って支援をしている「子ども食堂」の充実。青少年に快適な場と優秀な指導者を提供して自由な学びの場の提供。産業と技術革新で焼却炉の耐久性を高める。海の汚染源として問題になっているプラスチックを回収して焼却炉の燃料に転換する。焼却炉からクリーンなエネルギーを放出して地域住民に再利用をしてもらう等々実に具体的です。エネルギー源を収集するトラックにも通過した場を綺麗にするなどの工夫が加えられていて驚きました。

建物には小ホールやイベントホールも作られ、これまでにない新しい発想のコミュニティーにするようです。屋上は緑の森にして高齢者の憩いの場になるとも言っていました。

 この間(エグゼクティブ・コーチング中)専門家もお招きして、焼却炉の制作現場のベテランや国内のみならず海外での設置に関わった方の現場の声やご助言なども聞いて、ディスカッションなどもしていただきました。

 自分の仕事のどこに目線を置いてその先を見るか、スピードが求められる昨今のビジネスでは、先見性も大事ではありますが、それよりももっと必要なスキルは柔軟性であるように思います。予想していたことがどんどん変わる中で、中心軸を外さず、柔軟に対応できることが求められていると思いました。

 

 私自身、教える内容は変わりませんが、取り上げる素材は常に変化しています。なぜなら世の中が変わり続けているからです。

 

 コーチングを受ける側も、提供する側も、双方でワクワクしながら、新しい未来を切り開くことに毎回挑戦しています。