さすが”はやぶさ”!!

 オーケストラの演奏を聴くのが好きで、これまで実にたくさんの演奏会に足を運んできました。思い出深い演奏会も多々ありますが、今夜はこれまでと少し趣の違ったオーケストラのメンバー編成に感心を持って会場に向かいました。演奏内容に大満足し、演奏者の実行力と何よりもそこに《変化》を実感して高揚感で帰宅しました。

 

 全国の医療系大学生による交響楽団”はやぶさ”が創立記念第一回演奏会をサントリー・ホールで開催、「マーラーの五番」を大いに楽しませてもらいました。

 

 近年、日本の医療を担う医科、歯科、薬科、看護科をはじめとする医療系大学の全国の学生が結集して一つのオーケストラを編成し、交響曲を演奏する壮大な活動が数多く行われていて、このようなグループは通称”医オケ”と呼ばれていることを今夜初めて知りました。

 オーケストラ名の“はやぶさ”は、あの宇宙探査機「はやぶさ」に因み、ミッションを達成する強い意志と、困難を乗り越え、目票を達成にたち向かう不屈の精神を表しているのだそうです。

 戦後、様々な音楽教室が日本全国に生まれ、ピアノやバイオリンを幼いころから習うことが一般化し、しかも小学校から何らかの楽器を演奏する音楽教育が普及した結果、いま時を経てアマチュアであっても高度な演奏が出来る演奏者人口が増えて新しい文化が生まれたことを実感し、とても嬉しく思いました。

 100人を超える全国から集まった医療系大学生は、数回の合宿で弦トレーナー、木管トレイナー、金環トレイナーと、それぞれ専門のトレイナーの指導を受けながら、全体としての形を整えることの出来る、すばらし才能と高い能力、そして柔軟性をお持ちの方々なのだろうと感心しました。そして卒業後は医療に携わるのです。

 マーラーの壮大な構成に立ち向かい、オーケストラが一つになって奏でる演奏は清々しくて、力強く、ひたむきさが伝わる素晴らしい内容でした。ブラボー!!