朝BS世界のニュースの最後にBet Midlerの「The Rose」が流れた。大好きなメロディーと歌詞には、これまでそのときどきに様々な感慨を抱き続けて来た。 深い雪の下には   暖かい太陽の愛を浴びるための種があり 春にはバラの花を咲かせる 今朝はこの曲で、昨日の出来事を振り払い、今日を前向きに生きることを促された気がした。1979年にこの曲を賛美歌のようだと酷評した人がいた。

 

 現在、過去6年間個人的に関心の深かった学びのノートを整理していて、小さな感心の”種”が 時間と共に大きく育ってきていたことに喜びを感じ、分子生物学者ジェームス・ワトソンを意識した。彼はあるインタビューの中で、生物化学分野における今後の研究の最も重要なテーマは「脳」と「老化」と「メタボリズム」で、これに100年計画で取り組むべきだと2011年に提言している。そのときに、若いリーダーを育てるには「いまの若い人たちは守備範囲が狭いと感じる。少し違った分野だと、もう講演を聞きに行こうともしない。」もっと感心の幅を拡げることを老齢の巨匠は提案していたが、自らの6年間を顧みて確かに守備範囲を拡げると知的好奇心も広がり、思いがけない発見や出会を得てそこで見つけた種が花に育とうとしていることに気づかされる。

 

 東大の伊東乾教授のコラムで、「ノーベル賞クラスの種の役割」として最初の「シード」タネを見つけるのは、もっぱら日本人でこれは素晴らしいこと。そのなかで現在私(伊東教授)が注目しているのは おしっこの「におい」に対する線虫の挙動から癌を発見することを突止めた九州大学の広津崇亮教授の研究に関心が深いと紹介する内容にはシリアスでありながらどこかユーモアのセンスが光っていて面白かった。

 

 種を育むみ大きな花を咲かせるには半端じゃない熱意と努力が必要だ。