リーダーがおかしい

 このところ世間を騒がせているリーダーたちの発言に「えーっ」と驚きで首を傾げることが多い。しかも連鎖反応のように次々と起こっている。リーダーたちに、まるで金属疲労のような状態が起きていることを感じる。

 5年後に控えたオリンピックの準備ひとつまともに出来なくなっている。起こっている状況や問題を曖昧にしたまま、強引に先に進めようとするので一向に問題が解決しない。世間には有能な方が大勢いるのに、どうして現在国を挙げてのプロジェクトや監査する方達はあんなに無能で解決能力がないのだろう。不思議でならない。

 このような状況をコメントしている内容にも曖昧さが目立って、本当は何を言いたいのかよく理解できないし、考えるヒントにならないことが多いがJBpress/isMedia

9月3日の伊東乾氏の記事で、ようやく溜飲が下がった。http://miu.ismedia.jp/r/c.do?qJB_cbP_Lp_sds ここで言いたいのは彼の見解には明快な自己の主張と論理の裏づけ、そして一貫性、しかもそこには日本人としての精神的、道徳的な裏づけが感じられるところだ。ニュースを知って、何を考え、その結果どう思ったか、彼の考えが明快に記されている。

 リーダーは世間を騒がせたらまず潔く身を引くこと、地位や立場に執着してはならない。組織が、世間が、疲弊してしまう。心配はいらない、あなたより有能な人はたくさんおられる。あなたが本当に有能ならば、世間はあなたを放ってはおかない。すぐに再挑戦の機会は訪れる。一度きれいに責任を取ってからやり直せば良いのだ。

 戦後の日本経済を牽引して来た家電メーカーが巨大化して、その巨大化に対応出来ないリーダーたちが、これまでのやり方でビジネスを進める危うさなどもここ数年の

大きな問題であるのに、有耶無耶にして自らで墓穴を掘っている。

 リーダーたちよ、あなたのリーダーシップはうまく発揮されていますか?リーダーシップとは何ですか?もう一度しっかり自覚して、引き受けたお役目には命がけで取り組んでいただきたい。