「今、病気知らずの健康で、しかも活き活きと輝き続けておられるのは奇跡に近い。どのようなことを心がけて実行しておられるのかをお聴きするのは後にして、とにかくわたくしの周囲の現状を聞いてください。」最近お目にかかった友人との思いがけない長時間の会話はこうして始まった。驚いたことに共通の友人に病気の方、しかも長期化や重症の方々の名前が複数あがって驚く。「７月からお盆過ぎまで続いた異常高温が原因でしょうか？」「それだけではなくて、夏には戦後70年の総括みたいなことを総理やマスコミは言って騒がしかったけれど、過去5、60年間続いていた経済最優先の歪みが様々な負の形で出ている現状も見逃してはいけないと思う。ひとつが地球の温暖化で異常気象との相関関係は否定できないでしょう？、毎日口にしている食べ物は品質改良や遺伝子の組み換えまでして悪条件下でも作物が収穫できるようにした結果50年後には意味不明の病気を生み、成長、発展のために良かれと思って実行して来たことが、肥満や若年性痴呆症、アルツハイマーや、癌を引き起こす要員になっているらしいから大変よね。このごろ周囲を見回してそんなことを考えているのよ」「凄いことを考えているのね」「凄くなんかないわ、ただ子供たちに負の負担を残し過ぎないように問題解決には”原因と結果”を捕まえて、少しでも良い解決の糸口を探さなければと考えているの。あなたはお父様の生き方を踏襲すれば100歳までの元気は保証されているのだから幸運ね。」父とわたくしの生きて来た時代背景やバックグラウンドが違うので、単純に「そうね」とは言えないけれど、周囲に良きお手本や助言者に恵まれて、絶えず良い刺激を受け続けていることには感謝している。
長い会話の最後は「いま世界中が求めているのは、自然が自然で活力に溢れ、人間は人間らしく心身が健康で、双方の共生・バランスを保つことかしら。」話は少々大きいが希望の光を感じる締めくくりに思わず双方から手が出て握手をして別れた。