推薦図書

 ワシントンDCの友人から、「いま、どこにいますか?とても面白い本に出会ったので、涼しい避暑先でぜひ読んで感想を聞かせてください。アメリカ東海岸は、昨年に続き今年も比較的凌ぎ易く、私はフィラデルフィアの海の家で次男一家とテニスなどに興じてノンビリ過ごしています。」というメールが届いた。

 子供たちが夏休みに入る6月上旬には都会を離れて自然の中で過ごし、8月中旬にはそろそろ都会に戻る準備の片づけの中で、今年の夏に読んだ印象的な本が目に止まり、忘れないうちにお知らせくださったのだろう。嬉しいメールだ。

 本のタイトルは『Grain Brain』『Brain Maker』『 The Better Brain Book』by Dr. David Pearlmutter。友人は著者から直接話を聞いてひどく納得し興奮気味だ。

脳と腸の関係について、最近、といっても15年程前からアメリカでは自閉症が増えて、68人に1人という数字が出ているのだそうだ。その原因が何と小麦の蛋白と関連していて、50-40年前頃から、品質を改良し蛋白質が質・量共に強くなってアレルギーを起こし、腸の中で炎症を起こして腸の善玉細菌を殺し、悪玉細菌だけになって、普通では破れない腸壁を通り抜け、血液に混じって体をまわり、脳を冒すのだという。驚いた!!この推薦文を読んで、わたくしは普段、大人のリーダーと接する機会が多く、またリーダーの方たちはADHDやアルツハイマーとは無縁の世界におられるので、自閉症患者が増えていることやクラスの中で椅子に座っていられない落ち着きのない子の存在等を身直に感じていなかった。早速アマゾンで注文しよう。

 本屋に行かなくても、海の家で夏を一緒に過ごさなくても、一瞬で話題の情報が手に入り、国内どこにいてもほぼ翌日には推薦図書が手に入る。欲張ってより多くを手に入れようとした結果が数十年後には病を引き起こし、社会をどんどん変えているが、インターネットの恩恵には感謝している。