暦の上でははや立秋

 連日の猛暑からようやく少しだけ解放されて、今日は最高気温も35度を切ってホッとしている。

 8月に入って、今年戦後70年目を記念する番組や特集の企画を多く目にするが、戦争が終わって70年も経過しているのに、その間の曖昧な歴史認識や記録の不備が露呈して、日本のリーダーと言われている人たちの驚く程一貫性を欠いたいい加減な発言が堂々とまかり通っている昨今には、驚きと恐怖に近いものを感じている。

 様々な立場の複眼で、真実が記録されてこなかった結果が、その時々の傾向性や風潮により、しかも曖昧なまま記事になり、時には創作記事のごまかしストーリーが大手をふって語られて、近隣国を刺激し、最近になって本人は創作であることを認めてもマスコミは大した問題にするでもなく、嘘も曖昧さも許される国。これで良いのだろうかと不安になる。

 70年の間に内外からより正確なたくさんの情報を集めて整理することなく、曖昧に夫々が自己主張をくり返して来た結果が、今日の混乱を招く状況を作り出しているのだと残念に思う。

 過去に犯してきた過ちの認識や反省なくして、未来は語れない。

お盆休みに家族で日本の歴史とこの国の未来を考えてみませんか?