お正月のテレビ

 昨夜は珍しくテレビで二つのプログラムを見た。普段は海外ニュースをインターネットで見るので必要を感じないのと時間がないのでテレビの利用度は極端に少ない。

久しぶりにゆったりとテレビの前に座ったらワクワクした。

 一つ目はNHKで『日本列島誕生世界初の超低空撮影で迫る列島3億年の謎』は面白かった。日本列島の土台となった山口県。人の入れない鍾乳洞にカメラを積んだ超小型リモコン装置の機が低空飛行で侵入し100枚皿岩を撮影。お皿を重ねたようなそれはそれは神秘的な石灰岩で出来た岩の上を水が全体を覆うように流れている。

 3億年前は陸と海だけだったが、そこに不加体(海の中にあった珊瑚の化石など様々なもの)が創られ続けている。室戸岬や三陸海岸、関東の長瀞などが同じようにして創られたきたのだという。日本列島の力付は火山灰で厚さが何と300mにも及び、これが大谷石になったとは、楽しい驚きであった。宮崎県の高千穂や青森県の仏が浦などの繊細でミステリアスな地形がこれで、この形が後年人々の信仰の対象になったのだろうと推測した。

 

 もう一つはBSジャパンの「久米宏・未来への伝言〜ニッポン100年物語」久米宏の司会でゲストが糸井重里と脳科学者の中野信子。期待していたが大失望。原因は司会者に取り組に対するエネルギーと好奇心が感じられないことに尽きると思った。これでは、視聴者にも、番組ゲストにも失礼で、特に脳科学者の中野信子さんに頼り過ぎ。未来への伝言はどこにも感じられなかったのが残念。テーマが「バカ」だったので、ここに込められていたのかもしれないが、司会者の感性に届かなかったようで、面白い展開にはならず時間を無駄遣いした気分で後味が悪かった。中野先生のメッセージに興味をそそられた箇所が数カ所あっただけに勿体ないと思った。