快挙

 昨夜、耳にした今年のノーベル賞物理学賞に日本人の研究者三人が選ばれたニュースは、暗いニュースの多い中で輝きを放った嬉しい内容だった。

アジアの近隣諸国と比較をするのもなんですが、とにかくノーベル賞は日本人が独占している事実と、特に今回の青色発光ダイオードを開発したお三人は、その成果が既に省電力の照明など様々な現場で世界中に普及し、社会貢献をしているところに価値と誇りを覚えます。

 記者会見で、この道一筋に60年以上の歳月を研鑽にかかげて来られた赤崎先生の「本当の成果は同じようなことを20年以上経なければ出ません。結果を急ぐことは危険です。」のご発言には重みがありました。淡々と、信ずることを究明し続けてきた結果の「評価は、自らがするものではなくて、社会に役立ったときに初めて成果として認められるものです。」と仰る凛としたお姿は、日本人ならではの謙遜なご対応も嬉しかった。

「成果は私一人で出したものではなくて、これまで様々な形で関わってくださった全ての方々のお陰です。」

テレビの画面を見ながら、久しぶりに日本人としての誇りを感じさせていただいた気持ちの良いひとときであった。

 

 今回は、異常なまでに日本人と日本国を意識した自分自身に少し驚いている。