チキンナゲット

 中国の食品メーカーが使用期限の切れた肉を加工食品に用いていた問題で、日本マクドナルド社はチキンナゲットの2割をこの業者から仕入れていたことがわかった。国内でも数年前、老舗と言われていた料亭やまるで神宮と一体であるかのように親しまれてきた餅の偽装問題が発覚した事件を思い出す。一連のトラブルは食の安全よりも利益の追求が優先された結果起こったと受けとめている。

 食品偽装はとても罪深い行為だと思う。本来であれば、自分で材料を選び、調理をしていただくのが理想ではあるが、社会の仕組みの変化が、思うようにあれもこれもと出来ない状況になった現在、自分が出来ないところはそれぞれのプロにお任せしようと消費者はプロを信頼していた。安心、安全に対する信頼を裏切ってはいけない。これまで比較的人気の高かった外食産業に陰りが見えるのは、消費者の勘であろうか。良いものが提供できなくなってくると、店内もスタッフも沈んでいるので、生き生きとした元気のいい清潔感が失われている。

 ご近所のお総菜屋さんがつくっている、揚げたてのコロッケや鳥の唐揚げともっと仲良くなって、顔の見える安心安全を手にすることは地域振興にも役立つので、これを機会に考えてみるのも良いのではないか,

「こんな味つけを食べたい」などと時には注文も出して、新作にチャレンジしていただくのも悪くないと思う。