Fiji騒動

 早池峰山から帰ったら、重要なメールが2通、私の目に飛び込んだ。

一通は、ヨーロッパの映画祭に応募していた組織からの連絡で、ドキュメンタリー映画 「KIZASHI」は選考から漏れたこと。絶対に選ばれると自信を持ていたので、とてもショックだった。8月6日から一週間はこの映画祭に行くものと思い込んで、早くからスケジュールを組み立てワクワクしていた。

 選ばれなかった原因を客観的に分析して、ヨーロッパの多くの方達に見ていただけるように、内容の再度見直しに挑戦したい。伝えたいメッセージはシンプルで明確なのだが、それを受け取る側にどのように見ていただくか、見せ方にまだまだ工夫が必要だったと反省した。

 未知のものに触れる時、伝え手の強い信念が受け手を動かすことを念頭において、特にコンクルージョン(最後のまとめ)に思いを込めて再挑戦。

 

 そして、もう一通がニューヨークの友人からの夏休み休暇のお誘い。

Fijiまで来たので、1月にあなたは参加出来なかったこの地域を回るクルージングを、今回は必ず実現しましょう!というものだった。

映画の内容の再検討も含めて、Fijiで考えるのも悪くないと思い、ヨットの停泊場所を確認する。ただしドキュメンタリー映画をブレイクするのが現在の私の最優先課題なので、予定の関係上15日に出発して、行ってもすぐに帰国するスケジュールとなった。友人は大いに不満だったが、来ないよりはましと妥協してくれた。この間の彼女のスタッフを巻き込んだ連絡のやり取りは、まるで夏台風のようだったが、肝心の航空券の手配で一カ所、どうしても座席が確保できず、出発が不可能となった。

 今月はもう日本を離れられないので、8月に入ったらすぐに1週間ほど行く予定。