大型台風のレポート

 大型の台風が沖縄に向かっているニュースが世界中の話題になっている。

アメリカのテレビも日本の大型台風を伝えていた。私の記憶する限り初めての経験である。これは、宇宙ステーションに長期滞在している飛行士が、宇宙から見た日本全体を覆う異様な雲の様子を心配してツイートした結果、瞬時に世界の目が日本の台風に注がれた様である。地球レベルでいま起こっていることが、世界のあちこちで同時に話題になる時代。地球は小さくなった。

 それにしても、50年に一度あるか無しかの巨大な勢力を保った台風が、沖縄地方を襲っているという情報と、現実に起こっている様子に少しギャップを感じるのはなぜだろうか・・・

 テレビの画面を見ていて、事実を正確に伝えるというよりも、”起こっていることをいかに劇的に見せるか”にレポート担当者が腐心しているように思えてならない。この不自然さを払拭するには、日頃天気予報を伝えている気象予報士が、このような日には現場に出て、プロが感じる現状と今後の予測を伝えてこそ、より正確で説得力も増す気がするのだが。起こっていることの事実を正確に伝えてこその天気予報だと考える。