創造性

 週末の食卓で”日本人の創造性と技術力”について話題になった。

このところ日本発のヒット商品がないのは、創造性や独自性の欠如にあるからで、数でいえばいまだにアメリカには創造性の高い人が多く、層の厚さにはかなわないという意見がリードした。但し、日本人は応用力に優れているので、悲観することはない。の一言は’60年代からの経済成長を目にしてきた実感があるのでホットした。

 オランダの会社が作ったノンオイル・フライヤーは、健康志向の社会のニーズに応えた最近のヒット商品だ。極端にシンプルなデザインで、これは何に?と思わせる曲線のフレイムだけで出来ている冷暖房器にも驚かされた素晴らしい商品である。

 

 創造性を養う環境や教育をもう一度真剣に考えたい。日本中がほぼ同様の教育システムを保つ必要があるのだろうか、それこそノンオイルでも揚げ物が楽しめる発想の教育もあってもいいように思う。特に専門学校や大学は、学校経営というビジネス偏重の一並びな内容は終わりにして、本気で人を育てるための独自のプログラムやシステムを考えるときに来ているように考える。自由な発想で、一人一人の独自性を尊重することができたら、思いがけない発想や発見が生まれやすくなるように思う。

 少子化の学生減少の先手は、このような学校経営者の発想の転換で未来を先取りして欲しい。