夕方美しい虹を見た

朝から雨、10月に入ってからの秋雨は一雨ごとに気温も下がってくるのを実感する。

週末に出来上がる予定と連絡のあった名刺が、2日早く届いた。今週は人に会う機会が多いので、この配慮はうれしい。来週末の歴史を塗り替える大イベント撮影の準備も着々と進み、高揚感が高まって来た。4時すぎに、雨があがったので、体力をつける目的で1時間ほど歩こうと外に出る。きれいなブルーの空に、少し西に傾いた真っ赤な太陽のコントラストのあまりの美しさに思わず感嘆の声をあげる。ワクワクしながら東に向かって歩き始めると、ほどなく真正面に大きな虹がかかっていた。「ウワー凄い!!」街中の歩道に、私とほぼ同世代とお見受けするご婦人二人も立ち止まって、東の空を見つめていた。通りすがりに思わず「きっと良いことが起こるサインね」と大きく声をかけると、「そうですよね、良いことが起こりますよね」と私の声に応えながら、お二人は手を取り合って小さく飛び跳ねていた。虹を見たのは4年ぶりで、心が大きくひろがり、風船のように軽くなるのを感じた。虹が4年ぶりに出来たのではなくて、しばらくの間、みぢかな虹に気づかなかったのだと思う。思いがけない美しい虹との遭遇、その方向に向かって背筋を伸ばし、少し早足で歩みを進めながら「どんなことが起こるのだろう・・・」とあれこれ空想して天からの贈り物を楽しんだ。