新旧で話す楽しさ

今年デール・カーネギー・トレーニングが日本で開催されて50年目を迎える。

今月25日のお祝いを前に、3年前から日本代表のストーリー氏とランチタイムを利用して、東京アメリカンクラブでお会いする。私が日本代表だったときの思い出話や印象的なエピソードが聞きたいという。私とデールの関わりは不思議なご縁としか言いようが無いが、50年前のスタートのときから始まった。つまり、日本でのデールの50年の歩みを見てきたのである。

開催当時は英語で実施するクラスだけだったが、日本は世界に向かって飛び出そうとしていた時期で、コンテンツが素晴らしいので、有効な学びの手段として、大手企業や政府機関、海外留学予定者に採用された。

1995年から12年間、私自身が運営をするなど、当時は夢にも思わなかった。私の12年間はバブルがはじけて経済の右肩上がりも止まり、新しい世紀を迎えて、人々はこれまでとは違った生き方を模索し始めた転換期にあった。日本経済が戦後初めて挫折を味わった時期と重なったので、ビジネスとしては大変だったけれど、多くの人々との素晴らしい出会いは宝だった。

現在のストーリー氏は、類似のライバル会社が増えた中で、デールの特徴を打ち出してご採用いただくことの大変さを述べておられた。彼のご苦労が偲ばれる。ニューヨーク本部との仕事上のやり取りなど、経験者ならではのお互いの共通理解に、時間を忘れて話し込んだ。デールの素晴らしい精神を引き継いでいるストーリー氏の成功は間違いない。わたくしも出来るだけのサポートをお約束した。