益々輝く素晴らしさ

前日までの台風直撃のドキドキ感は何処へやら、今朝は高い真っ青な雲一つない空に感動して、さっそく庭に出て深呼吸をする。見事な秋空は空気が乾燥していて気持ちが良い。たっぷり水を含んだ木々からは、マイナスイオンが溢れ出て森林浴をしているようだ。

三連休は外に出ずっぱりだったので、体力を消耗したが、昨日の午後のコンサートには心底感動した。旧知の冨田勲先生のコンサート「イーハトーヴ交響曲」は、渋谷のBunkamuraのステージに300人を超えると思われるフル・オーケストラ、大合唱団、電子音楽、バーチャル人間ミクちゃんの歌と踊りが広がり、宮沢賢治が想像していた世界を、冨田先生によって更に広げられて、異次元や宇宙空間を行ったり来たりする壮大な広がりと奥行きのある音楽にしていて感動した。クラッシックの素晴らしさと現代音楽の魅力をコラボレーションした見事な音楽空間が劇場いっぱいにひろがっていた。まさに冨田サウンドの世界である。

冨田先生の年齢を超えた若々しい発想や好奇心、冒険心は、自らの世界の基盤が盤石なので、遊びが生きてくるのだと思った。と同時に音楽から滲み出る品性の輝き、透明感も冨田先生ならではの魅力だと改めて感動した。

日本から世界に誇れる本物の音楽を伝えられるのは、先生をおいていない。

次回はどんな冒険の旅にファンを誘ってくれるのかが楽しみだ。