明日に繋がる今日の一言【ワシントンポスト】

ワシントンポストをアマゾンのCEOジェフ・ベゾス氏が買収したニュ−スは衝撃的だった。私自身のこれまでの価値観が一変させられた。ここ20年余りの社会と経済の激変は認めても、どこかで過去を引きずり、足踏みをしたり、「またいずれ、もとに戻る日が来るかも知れない」と淡い期待を抱いていたところもあった。ところが今日はそれを一掃させられ、新しいパラダイムの中で、ビジネスが、社会が、動いていることを実感した。

18年前、突然仕事を始めて右往左往している私に、アメリカの友人が「あなたと同じ専業主婦だったご婦人が、ご主人の突然の死をきっかけに彼の仕事を引き継ぎ、周囲の専門家たちから学びながら、アメリカ屈指の新聞社の社主としてのお役目を見事に果たしてご活躍のご婦人から学べることは多いはず」とご紹介いただき、宿泊先の都内のホテルを尋ねた日を思い出す。現在の社主の母上だったと思う。当時80歳の背の高い凛として美しいご婦人は「見るのは前だけ、現在と未来をどのようにするか、つまり大切なのはビジョンです。ビジネスの基本のヒントは夫が残してくれている、これをどのように変革させるかに取り組んでください。」ビジョンとイノベーション。

強烈な印象で、以降この二つは私のビジネスのコアになっている。

ベゾス氏は新しいパラダイムの中で、どのようなイノベーションに取り組んでいくのか、注目したい。