明日に繋がる今日の一言【三越デパート】

午前中に思いがけず、尊敬する人生の大先輩とご一緒になり「今日は私この後自由なの、よろしければお昼をご一緒しません?」のお誘いを受けて日本橋三越で昼食をご一緒する。久しぶりのデパートで、レトロな大きな扉のエレベーターや内側に取りつけられている丸いボタン型のスイッチを見ていたら、急に幼い日に父に連れられて丸善に行き、そこで静かにしていたらご褒美に、三越で澄んだ青緑色のクリームソーダがいただけたことを思い出した。当時は食が細くて、食べることに興味を示さなかったけれど、クリームソーダだけは別だった。あのときの匂い、香り、炭酸水の清涼感がよみがえってくる。7階の特別食堂で簡単な昼食をいただきながら、そのしつらえや雰囲気に、体がすっぽり埋まってソーダが飲めなかった大きな椅子を思い出す。私同様、あそこは昔を懐かしむ人が多いのではないかと思った。当時の父は40歳を目前に忙しかったと思う。専門書を探した帰りに娘との思い出づくりを忘れていなかった。我が身を省みて、仕事の合間に成人しているとはいえどれだけ息子たちと丁寧に向き合っているだろうか?明日は久しぶりに98歳になった父を尋ねよう。