明日に繋がる今日の一言【ルモンド紙の新しいリーダー】

フランスの名門新聞”ルモンド”の新社長に、47歳の女性が初めて就任した。

このニュースは、久しぶりの嬉しいビック・ニュース。理由は、彼女はこれまでジャーナリストとして、ご自身の直感に導かれて現場に足を運び、ご自身の目で、体で感じたことを伝える努力をして来たと聞くからだ。現場主義者は「真実に迫るには、権力から完全に独立していなければならない」と思い知ったと言うのである。ジャーナリストとしてのあるべき姿を知って、戦って来た実績が、これからは組織全体を動かす力に活かされると思う、ご本人も重責を引き受けたのは、戦場で培った「圧力に耐える力」を信じているからだという。また、社内の記者会の8割近い支持を受けて承認されたというのも本物のジャーナリストであることを証明している。

就任時の社説で「情報の質は社名で保証されるものではなく、日々、勝ち取ってゆくもの」と決意を表したそうであるが、これは他業種にも通じることで、仕事の質は自らで日々勝ち取っていくもの。肩書きで仕事をするのではなくて、良心に恥じな仕事の内容で勝ち取る意識の共感に熱いものを感じた。期待感が高まる。