明日に繋がる今日の一言【人材の育成】

日本には資源がほとんどない。その中で唯一の資源と言えるのが人材である。教育水準が高くやる気がある人材に恵まれて、日本は明治維新後、アジアにあって奇跡の成長を遂げた。しかし、これからの日本を担う教育の現場は大丈夫だろうか。中国やインドなどアジアの急成長で、世界はますますグローバル化の速度を速めている中で、日本は国際的に通用する人材を育てられていない。一方で、日本の産業構造の変化に即した人材育成ができているかと言えばそれも心もとない。日本を強くするためには改革が必要である。ーJBPressから引用ー

上記の提言に企業はどれだけ真剣に向き合っているのだろうか、急がなければ、とご提案をしてもなかなか動かない。かつてのような終身雇用が維持できなくなり、人材育成のための教育投資は、企業からすれば短期的な利益に繋がらないコストであるため、企業が社員に対する教育投資を減らすことに繋がっているようである。また最近の労働市場の流動化は企業の都合と就業者の意識の変化によるもので、このような状況下でこれまで日本が誇ってきた人材がドンドン枯渇し、最近では①気づかない②すぐ動かない③我慢が出来ない④すぐ切れるなど、現代人の4つの欠点が指摘されるようになった。日本人が大切にしてきた「心と体を育む」基本を、いつからかどこかに置き忘れてきた結果、バランスを欠いた恐るべき質の低下を招いてしまったと思われる。原因が判ったら、対応はできる。国際的に通用する人材育成以前に、まずは、短期間で、誰とでも、どのような状況下でも、責任を持って自らの仕事を全うする心と体を育むことである。