明日に繋がる今日の一言【内なる戦い】

規模の大きな、海外の大物を動かすプロジェクトを進めるうえで、双方向のコミュニケーションは不可欠であることを日々実感させられている。フィルターを通さない受け止め方も大切であるが、これもほぼ不可能に近いと最近ようやく理解できるようになった。短い伝言であっても、人間という知的生き物は、その中に自分の思いや、受けとめ方の癖が無意識に反映されているからだ。

そこでプロジェクトのメンバーに、どんな人がいるかが鍵になると納得する。人はその人が経験したそれ以上のことは考えられない、思いつかないのだから。この事実をしっかり受け止められる人たちで、日々相手の胸を借りて学習する意識を持って、挑戦していかないと相手を巻込むことは難しい。双方向のコミュニケーションの良いところは、「なぜ」に対する回答が、その場で得られることで、相互理解が深まり、やがてそれが尊敬に変わる凄さである。ここまで来る間の内なる戦いは大きかった。