明日に繋がる今日の一言【信念を語る人の言葉】

来日中のアウンサンスーチー氏の肉声のインタビューを聞いた。15年間以上軟禁状態におかれ、配偶者の病気の看護も、死に立合うこともできない選択をした生き方に、同世代の、同性として、圧倒される。彼女をそこまで駆り立てているものは何かを聞き出して欲しかった。ビルマの建国の父と国民から慕われているという、スーチー氏の父親のことをインタビュアーは聞いていたが、彼女の応えは淡々としていた。スーチー氏の中では既に父親を超えていると見た。現状では2年後に政権を取るのは難しいことを、誰よりも彼女自身が知っているこの時期の、来日の真の目的は何だったのだろうか?美辞麗句で讃えるだけではなくて、18年の歳月をかけて選択した本音を引き出して欲しかった。質問を聞いている彼女の表情は「幸せで平和ぼけしているあなたに、私の心の内は推し量れないでしょうね」という不満の顔つきだった気がした。